Firefox、最新アップデートに追跡防止機能を追加

2017.11.24

Web サイトによるユーザーのブラウジング監視にうんざりしているプライバシー意識の高い Firefox ユーザーは、11 月 14 日に発表予定の Firefox 57 (別名 Firefox Quantum) へのアップデートを検討するべきかもしれません。


このメジャーアップデートには、追跡をブロックするトラッキング保護 (追跡からの保護) 機能を有効にできるオプションが含まれていると予想(リンク先:英語)されています。これは、複数の Web サイトにおいてユーザーを追跡するために使用されるコードの読み込みを阻止する機能です。


“(引用文日本語訳) Firefox は、サイトをまたぐユーザーの追跡を行うサイトをリストにします。追跡からの保護機能が有効な場合、Firefox は、このリストにあるサイトからのコンテンツをブロックします。”


このようなスクリプトは一般的に、広告主や Web サイト所有者がアクセスしてきたユーザーの属性やブラウジングの傾向に関するデータをできるだけ多く収集するために使用されます。収集されたデータは、ターゲット広告の表示やサイトコンテンツの調整に利用されます。


新しい「トラッキング保護」オプションはバージョン 57 から提供されるようですが、(Nightly ビルドには表示されているものの) バージョン 57 のベータ版には搭載されていません。


Nightly ビルドでは、トラッキング保護オプションはデフォルトでプライベートウィンドウにのみ適用されるとなっています。しかし、[Preferences] > [Privacy & Security] >[Tracking Protection] を選択してから [Always] をクリックすれば、すべてのブラウジングでこの機能を有効にできます。


Tracking Protection


さらに、[Change Block List…] をクリックしてから、標準の basic protection リストではなく strict protection リストを選択すれば、より追跡され難くなります。


誰もが自分の情報や Web 閲覧の傾向を詳細に追跡されることを望んでいるわけではありません。そのため、知識のあるユーザーは、スクリプトと広告をブロックするブラウザ拡張機能や広告ブロッカーが組み込まれたカスタムブラウザビルドなど、サードパーティ製の対策に頼ってきました。

広告ブロッカー、特に NoScript のようなスクリプトブロッカーは直接的な解決策になり得ますが、人気が高まるにつれて、そうした機能の裏をかこうとする Web サイトや、表示しない代わりに金を要求する Web サイトが増加しています。


トラッキング保護機能のデフォルトリストである basic protection は、Web サイトの機能に必要なスクリプトを含むすべてのスクリプトではなく、既知の追跡スクリプトのみを無効にし、「Web サイトが破損しないように、一部の既知のコンテンツトラッカーを許可」します。

しかし、多くのユーザーはトラッキング保護機能を既存の広告ブロッカーの代わりに使用するのではなく、既存のブロッカーと併用することになるでしょう。


ユーザーにとっては、第三者からの広告や追跡スクリプトをブロックすることで、迷惑なバナー広告が表示されなくなるだけでなく、マルバタイジング (悪意のあるコンテンツを配信する目的で乗っ取られた広告やスクリプト) 対策にもなるというメリットがあります。


また、ダウンロードと実行に時間がかかる広告や追跡スクリプトをブロックすることで、パフォーマンスも向上(リンク先:英語)します。この点について、Firefox を開発している Mozilla は次のように述べています。


“(引用文日本語訳) Firefox は追跡ドメインからのコンテンツのダウンロードおよびレンダリングを行いません。そのため、トラッキング保護機能によってページの読み込み時間は 44% 短縮され、Alexa のトップ 200 ニュースサイトでのデータ使用率は 39% 削減されるというようにパフォーマンスも改善します。”


これまでは、トラッキング保護機能が提供するプライバシー、保護、パフォーマンスの向上に対応していたのは「プライベートブラウジング」モードだけでした。


プライベートブラウジングでは、保存されているサイトのログイン情報や環境設定など、ユーザーが保持しておきたい機能の多くが無効になります。そのため、日常的な Web 閲覧には適していません。


しかし、Firefox 57のアップデートにより、これまでプライベートブラウジングに限定されていた人気のプライバシー機能が通常のブラウジングでも利用可能になりました。

引用元

おすすめの記事はこちら